癌と煙草と酒と

リハビリ中

できることなら楽しく仕事したい。スパイスは自分でひねり出すしかない。

ふと思いついた。来月店で日頃の感謝を込めて手作りチョコレートを配りたくなった。世間様のイベントにかこつけて例えその日が仕事でも皆と一緒に楽しめるようにしたい。

一人でお菓子を作ったことはないが折角の機会だからやってみたい。多少馬鹿かもしれないが誰かのために驚くようなことをするのは自分にとって良い刺激になるに違いない。

というかプライベートでキッチンに立つ機会がめっきり減ったので何かしたいってのが発端なのだが。

巻き込み方が仕事の本筋とはベクトルが違うがこれも経験、店作りの一環前向きに考えたいものだ。

『つか、やるの?』
やるよ
仕事納めは無いが飲み納めは必要だ。酒があったから俺はここにいれる。嘘じゃないこれも立派な事実だ。だからお礼参りをした。

いつものように下らない話をしてお互いの関係を確かめるようにゆっくりとしたオフを過ごす。電車は乗り過ごしたが代え難い時間をありがたく思う。

今年一年ありがとう来年もお世話になります。互いにとって成長できる年になれることを切に願う。

できればプライベートでも会いたいと思うのは何故だろうか?

これは恋だね。



人の記憶ってのは曖昧すぎて、過程を忘れて一部分が強烈にこびり付いていたり大きく欠落していたりするものだ。

そして頭のスイッチが一発入っただけであれやこれやと頭が音と共に画を呼び起こす。格納されたものを自在に引き出すことはできないこの理不尽さは都合の良いことばかりではなさそうだ。

深夜に昔見た映画が流れて己が今置かれている状況と呼び起こされた過去を重ね合わせて俺は同じ過ちを繰り返さないことを誓うのだろう。

俺はこれを読み返しても遡って書き換えることはできない。閉じた瞼の時間だけ前にしか進めない。

今更真人間になれるとは思わないが償いはするさ。それが過去への向き合い方の一つだから。

初めてちゃんと店のスタッフ達と飲みに出かけた。くだらない話を並べて、全力で笑って、感謝を伝えて俺は独りよがりな幸せを感じた。

俺の仕事はまだ何も結果を出してはいないが皆がいるからここに立てている事実はきっと良い人材が揃っているからには違いない。

ありがとう

さて、今日も働こうか。自分の証を少しでも残すために。
さて、日付が変わった。

昨夜閉店前何故か同期から電話があった。南千住では店長とスタッフが俺のことを気にかけてくれているらしい。異動して早一年以上経つがありがたいことだ。

本来すべき業務が昨日は満載だったが、とりあえず恵比寿で買い物をした。最低限の準備はできただろうか。どこ行くかは決めてない。非常にアバウトだ、やはり庭先が一番落ち着くのだろう。行きたい所もあるが背伸びをするよりも落ち着いて時間を過ごしたい。

大分機会を寝かせすぎた。自分が何と言葉を発するのかも判らないがどちらに転ぶせよ良い経験には違いあるまい。

やるか
三連休を選ぶよりも俺は誰かを助けることを選んだ。

自分の身体一つで誰かが休めて少しでも楽しく仕事できるのなら俺は本望だ。元々は拾われた身。俺が成功しようが失敗しようが会社にとっては些細なことでしかない。

この世の中正社員でも確かに生き延びられる保証なんてどこにもありはしないが俺はこの会社に世話になり続けている。ようやく少しずつでも借りた恩を返すことができるきっかけが生まれた。

身体一つ気持ち一つ自分ができることあまりに限られている。だがそれが誰かを救うきっかけになるのならば俺は自分を委ねようと思う。

ここ数日少し休み過ぎた。では、働こう。
上司曰わく

『右脳と左脳が混乱している』

嗚呼そうかもな。

突然の申し出に会社の都合と俺の都合がごっちゃになって感情だけが先走っていた。頭で理解できて心が納得いかない。押さえ込むように頭を切り換えて店に立つ。抱えている仕事が一瞬どうでもよくなってそのことだけが頭を支配した。俺は器用じゃない。感情が乗っかった人間だ。

だが俺は承諾した。それが会社にできる恩返しの一つと考えたから。何も出来ない人間の今出来た精一杯の選択。

約束もした。口と紙の約束。珍しく感情的になりすぎた。

そして久々に深酒した。いつもの店で飲み、先輩と新宿で飲み、その後東二局俺の親番トイレで散々吐いて何故か目が覚めたら『もみ家』で寝ていた。

寝覚めに韓国人が言う

『シャワー浴びるか?』



ここは風俗だったようだ。

記憶が無い、上着とジャケットが無い。そして財布の金の減り方が少しおかしい。



今日の俺の休みは15時に上司とミーティング、23時に初台で上着とジャケットを回収して全て終了だ。最高に阿呆だね。